先行:御影
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両手に抱えきれなくなったものは

涙となって溢れ出す。

誰に降り注ぐでもなく 自分に

向けられた刃から滴る血と共に

痛みだけ流してはくれない。

先の見えない孤独の中で

感じる冷たさだけが

現実だと思い知らされる。

昔に放り捨てた身を護る傘。

今はただ、打ちのめされて

静かに目を閉じる。

傘を叩く雨音が

耳触りだった記憶さえ懐かしく

そして温かくも感じる。

体温を奪われ薄れ行く意識。

雨は強くなっていく。

心は渇く間なく。

雨は絶え間なく。

洗い流される事もなく。

刻み込まれていく。

幾重にも重なる思い出。

次々と蘇る記憶。

それは、いつしか追憶へと変わり

空へと還るだろう。

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菊千代 について

きくちよと申します。
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